じょん
NOTds3ヶ月目の学習記録
2025年12月02日
要約を生成中...
3ヶ月目は、これまでの「基礎」や「一部工程の練習」から一歩進んで、実案件に近い流れでサイトをつくる”というフェーズに入りました。
課題の内容も実践的で、難易度が一気に上がった実感があります。
取り組んだメイン課題は2つ
サイト模写の応用編(リニューアル)
コーポレートサイトの作成(上流設計〜情報設計)
① サイト模写の応用編:参考サイトをミックスしてリニューアルする
2ヶ月目では「既存サイトをそのまま模写する」課題でしたが、3ヶ月目ではその応用として リニューアルに挑戦しました。まず最初に行ったのは、参考サイトを9つ集めて、その中からトンマナ(トーン&マナー)を抽出すること。
元のサイトをどうアップデートするか方向性を決めました。
Step2 | 実験:フォントとカラーを差し替える
Step3 | 比較:合うデザインを見極める
トンマナを元にFVを改善
ワイヤーフレームを作成
ワイヤーフレームに当てはめて検証
「どこを変えるべきか」
次に、元サイトをベースにワイヤーフレームを作成し、情報構成を整理。ただ、この段階でそのまま構成を流用してしまい、ただのコピーになってしまったので、追加で別サイトのファーストビューや各セクションも混ぜて、オリジナリティを作る工夫をしました。
結果として、参考の良さを生かしつつ自分なりの解釈も取り入れたリニューアルデザインを作ることができました。
この経験は、実際のクライアント案件でもそのまま使える流れで、「こういう風に既存サイトをブラッシュアップしていくのか」という感覚が掴めた気がします。
② コーポレートサイト作成:上流設計から始まる本格的なプロセス
もうひとつの課題は、コーポレートサイトをゼロから作り直すという本格的な内容でした。デザインに入る前に、まず行うのは 上流設計。
1.企業理解 → ターゲット → 目的・ゴール設定
最初に、企業の事業内容や強みを理解し、「どんなユーザーに届けるのか」「何を達成するサイトにするのか」を明確に言語化します。
ペルソナ設定
2.競合調査 → 3C分析
次に、競合サイトを調査し、「競合との共通点」「自社ならではの強み」を整理していきました。過去に自動車メーカーで働いていて、常に改善活動や分析業務をしていた経験から、このあたりは比較的スムーズに進めることができました。
3.サイトマップ・コンテンツ企画
企業理解と方向性が固まっていたため、
サイトマップ作りやコンテンツの企画も迷うことなく進行。
土台がしっかりしていると、ここまでスムーズに流れるんだなと実感しました。
4.デザインコンセプト設計
情報設計の次は デザインコンセプトの設計ですが、ここが一番難しいと聞いています。
実際に手を動かすのは来月からになるので、今月積み上げた基礎と分析力を活かしつつ、次のステップに進んでいこうと思います。
現在作成中のデザインコンセプト
3ヶ月目の大きな気づき:AIは「正しいフィードバック」がないと機能しない
3ヶ月目は、Gemini Pro 3 などAIの活用も試しましたが、参考サイトをミックスしてファーストビューを出力するのはAIだけでは難しいと感じました。これはAIが悪いのではなく、フィードバック精度が足りないんだと思います。
どこを修正してほしいのか
何が良くて、何が足りないのか
どの方向性に持っていきたいのか
これらを明確に言語化できないと、AIはブレてしまいます。つまり、AIを使いこなすためには、デザインの基礎力(判断力・観察力)を持っていることが大前提だと気づきました。
AIが進化するほど、良いフィードバックを出せる人の価値はむしろ高くなっていくと実感しました。
ツールを使えるだけの人は淘汰される
おそらくこの先、ツールに詳しいだけの人は淘汰されていくと感じます。必要なのは、ツールを使える人に 指示できる人、方向性を示せる人、正しく評価できる人。
つまり上流側のスキルです。ここに噛み砕いて指示を出せる語彙力が加われば、1−2年は大丈夫ではないでしょうか。
AIが発達していくほど、フィードバック力が強い人の価値は上がると思うので、今のうちに基礎力を磨き、評価できる側に回れるようにしておく必要があると感じました。
4ヶ月目の目標:思いやりを形にできるデザインへ
4ヶ月目の大きな目標は、コーポレートサイトを完成させ、リニューアルの提案まで形にすることです。
これまで学んだ分析力や情報設計、トンマナ抽出などの基礎を活かしつつ、今度は「ひとつのサイトを最後まで責任を持って仕上げる」というステージに入ります。
デザインは思いやりから生まれる
私はデザインというものは、思いやりから生まれるものだと思っています。サイトの持ち主がどこに困っているのか、何を実現したいと思っているのか、どういう状態になったら喜んでくれるのか。そして、そのサイトが届けたい顧客に対して、どんな情報がストレスなく、分かりやすく伝わるのか。この2つを満たすデザインこそ、本当に価値があるデザインだと思うんです。
4ヶ月目で取り組みたいのは、サイトの持ち主とその先の顧客をつなぐための「設計力」 を磨くこと。美しいだけのデザインではなく、「誰に何を届けるか」がブレない設計。見る人に負担を与えず、スムーズに情報が届く設計。この橋渡しをデザインによって実現できる力は、今後のデザイナーとして必ず武器になるはずです。
この考えは佐藤卓さんの「塑する思考」を読むことでスッと理解することができます。
https://www.amazon.co.jp/dp/B078JQY1WS
4ヶ月目に目指すこと
コーポレートサイトを完成させる
リニューアル案を自分の言葉で提案する
思いやりある設計ができるようになる
持ち主と顧客の両方を満たすデザインを考える
デザインの本質的な構造を理解し、形に落とす

